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はぐの家では、自律した大人になることを目標とします。

 

 ここでの「自律した大人」とは、『一人だけで生きていく』のではなく、『困ったことがあった時に周りに助けを求めることができる』、という事です。

 自律には自分の立てた規範に従って自らのおこないをコントロールすること、という意味があります。

精神的自立、社会的自立という言葉があるように、他社からの支配、従属から離れて一人でおこなえる状態、という意味がある自立とは違い、自律は、自分で考え、行動でき、自分にOKを出してあげることができる状態です。

 自分で「●●がしたい」と思った時、どうしても一人だけでは不可能な場合において助けを呼ぶことができるというのは重要であると思います。

 助けを求めるというのは自分一人では出来ないということを認めること、なので信頼されていなければ弱さは見せません。それは子どもでも大人でも同じのはずです。

 子どもが弱さを見せても良いかな、と思えるような空間、いつ「ねえねえ」とアプローチしてもすぐ「なあに」と返すことができる、スタッフも利用者も『ほっとできる』空間を、はぐの家は目指します。

 

 

 障害がある子どもたちは、「自分で何とか頑張らなくちゃ」とついつい一人で何でもやろうとしてしまう、人とのつながりが苦手な「孤独のマイペース」の子が多いです。

 はぐの家ではそんな「孤独のマイペース」を持つ子どもの心にアプローチしていき、困ったときや新しいことにチャレンジするとき、悲しい時などは一人で解決するのではなく、誰かとつながりながら乗り越えていく、自己肯定感を高めるお手伝いをしていきます。

その為の3点

、人に手伝ってもらいながら一緒に達成できる習慣を身に着ける

2、困ったとき、悲しい時、苦しい時は一人で解決するのではなく、支援者が話を聞き、慰め・共感する中で苦しい気持ちを癒していく

3、人とのつながりによって、心を育てていく

を目標に掲げ、一人ひとりの障害の程度や成長のスピード、それぞれの個性に応じた【自律した大人】になるために、今できることをSST*1を取り入れながら丁寧にやっていきます。

 また、「はぐの家」では、問題行動が生じたとき、まずはしっかり思い通りになっていない体を保持して止めます。

 ものを投げたり自分やほかの人を傷つける事を防ぎます。

 そして、その感情の爆発の裏側にある「本当の気持ち」を探ります。

    その気持ちに寄り添ったり、葛藤した気持ちを整理したり、頑張りたい気持ちを後押ししたりします。

 いわゆる心のつながりを実践し、必要に応じた支援を行っていきます。

 *1、SST(ソーシャルスキルトレーニング)・・・人間が社会で生きていくのに必要な技術を習得する練習のことです。

 SSTは、押し付けるのではなく、子ども自らに「もっと頑張ろう」という気持ちを持たせながら進めることができる方法を当社は取り入れて、社会での行動の仕方を学ばせていくことを支援の最重要だと位置づけしております。

 

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